強いということ

2004年1月12日
午前中はずっと彼と携帯でいろんな話をした。旅の間に考えていたことを伝えた。
途中、胸が苦しくて泣いた。

彼の世界は0か1かの世界。恋人と友達。恋人さえいれば友達は極端に言えば必要ない。すべてにおいて恋人が最優先。友達を失うことも厭わない。友達だけじゃない。他の何かを失っても怖くないという。

彼は強い人だ。私さえいなければ。
私以外のことで悩むこともなければ苦しむこともない。辛いとか悲しいとかも。
考えてみればおおよそ欠点というものが見当たらない人だった。ただ、人を好きになったことがない人だった。
能力面でいえば何でもできる人だ。できないことはないと言ってもいいかも。人の心を読むのも得意で要領もいい。
彼の中で物事はできるできないの問題ではなくて、やるかやらないかの問題だから。

その彼が唯一の弱点は私だと言う。
私のことで悩む時すら友達に相談することはない。相談すること自体その行動概念にはない。すべてを見せるのは私だけで、私さえいればいいと言う。

それが私には辛い。
友達と恋人というのは違う次元で大切なものだ。私にとっては。友達というのは失ってもいいものでなんかない。

彼を知る私の友達は愛されて幸せだねと羨む人もいる。それを悩むのは贅沢だと言われる。

彼が中学から続けてきた陸上を捨てた時。
陸上を通して仲がよかった友達を捨てた時。

「アヤといられれば俺はいい。友達なんてその場で話ができる相手がいればいい」

私のためになら大学も家族も捨てると言った時。

「俺はいつだってアヤを最優先してきた。これからだってそうするよ」

彼の言葉を聞く度に、私のせいで彼が失ったものを考えたら辛くなった。
私はそんなことを望んではいないのに、彼には伝わらないから。むしろ、これ以上何かを捨てて欲しくはない。

私は彼に何かを捨てさせるために一緒にいるわけではないのに。一緒にいることで逆に孤独にさせたのではないかと思うと恐ろしい。

「私がいなくなったらどうすんのよ」という私に彼は「後を追うからいいの」平気でそういうから怖い。本当にそうするだろうから。

泣いていてもどうしようもないから、彼に会いに横浜へと行った。
ユニクロで買い物に付き合って、ゲーセン行って遊んで、ご飯を食べた。いつもと変わらない時間。
今日の彼は情緒不安定だった。私のせい?
6時間一緒にいて3時間は彼を抱きしめてキスをしていた気がする。

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